「せっかく作ったウェブサイト、全然上位表示されないんだけどなぜだろう?」
「効果的なSEO対策って、どう進めるのがいいのだろう?」
事業責任者やウェブマーケティングの担当者の中にはこのようなお悩みを持つ方も多いと思います。
事業を行う上で、自社のプロダクトやサービスがいくら優れていてもターゲットに届かなければ意味がありません。
そこで、この記事ではSEO対策について、実際にどのような効果がある施策なのか、基本的な対策内容や組織体制・実行手順を解説します。
Contents
SEO対策の効果とは?3割以上の人が1位表示をクリック
検索1位表示がもたらす効果とは?
正しいSEO対策を行うと検索ページに表示される順位が上がりますが、具体的にどれほどクリックされる傾向にあるのでしょうか?
検索ページにおけるCTR(クリック数÷表示回数)について、米国のGoogle検索エンジンにおけるデータを見てみましょう。
CTRには複数ソースのデータがありますが、検索ページで1位表示された場合のCTRは
- 43.32%(ignite visibility, 2020)
- 39.6%(FirstPageSage, 2022)
という結果が出ており、なんと3割以上の人が1位表示されたページをクリックしています。
検索結果の順位とCTRの関係性とは?
検索結果の表示順位が高ければ高いほどCTRは高くなると予想されますが、実際のクリック率はどれほど変わるのでしょうか。
FirstPage Sage(2022)のレポートによると、1位〜3位のCTRを合計すると68.1%という結果が出ており、ユーザーのクリックの半数以上は上位3ページに集中していることがわかります。
また表示順位が8位以下になるとCTRは3%になります。この位置にいるサイトが、適切なSEO対策を行うことで1位表示ができれば10倍以上の流入が見込めることがわかります。
ご紹介したデータはアメリカのものであり、実際には国やデバイス、強調スニペットの表示有無などでも数値は変わります。しかし、適切なSEO対策によって検索順位を上げることで流入数の拡大を見込めるのは万国共通です。
SEOの対策のやり方、基本内容とは?
基本的なSEO対策の内容は、主に下記の4点に分けられます。
- 内部対策
- コンテンツ制作
- 外部対策
- テクニカル対策
ひとつずつ具体的な対策内容を見ていきます。
内部対策
内部対策とは、サイトの内部構造をGoogleの推奨する構造に最適化することです。SEO対策の基本であるため、まずは内部対策から行いましょう。
Googleは様々な対策を推奨していますが、主に下記のような内容を見直します。
- サイトのツリー構造の最適化
- 内部リンクの最適化
- パンくずリストの設置
- タイトルタグの最適化
- メタディスクリプションの記載
コンテンツ制作
コンテンツ制作では単に記事を書くだけでなくSEOを意識して執筆します。具体的には下記の内容に気をつけます。
- 適切なキーワード選定
- 記事の構造化(h2以下見出しタグの活用)
- 画像をalt属性で説明
執筆した記事が公開されたら終わりではなく、表示順位によってリライトを行いPDCAを回します。
外部対策
外部対策とは一言で言えば「被リンクの獲得」です。Googleは多くの人に引用されるページこそ、価値のあるコンテンツを配信していると捉えます。そのため、主に以下の内容を実施します。
- 被リンク分析
- 被リンクの獲得
最も取りかかりやすいのは自社メディアやSNSを活用し、記事コンテンツへのリンクを貼ることです。一方で、被リンク分析を行い競合記事がどのようなソースから被リンクを貼られているか調査し、自社で活用できないか検討するという方法もあります。
テクニカル対策
Googleは優れたユーザー体験を提供するウェブサイトを評価すると宣言しています。具体的には以下の内容です。基本的な内容のため、一度確認をしてみましょう。
- モバイル最適化
- ページ表示速度の高速化
- サイトセキュリティ対策(SSL化)
効果的なSEO対策に必要な組織体制と役割
SEO対策を進める上では、SEO担当者だけでなく社内のステークホルダーの協力が必要です。SEO担当者に施策を丸投げするのではなく、一度関係者全員が顔を合わせ施策の意義や内容、スケジュールについて意識を合わせることが必要です。具体的には下記の役割をもつメンバーを揃えましょう。
SEO担当者・Webディレクター
SEO対策のプロジェクトの責任者です。プロジェクト運営から実際のKW選定や記事構成の策定、事後分析のPDCAを回す担当者です。SEOの全体戦略を決める上流工程から、数値の分析など泥臭い作業もあります。作業量も多いため専任が望ましく、サイト規模によってはチームを組むことが必要です。
事業責任者/プロダクトオーナー
サービスの責任者やプロダクトオーナー、マーケティング責任者はSEO対策の重要性を理解し、予算と人員を確保します。SEO対策を実施する間にも通常のシステム開発は行われるため、施策の優先順位付けの判断も必要となります。
システムエンジニア
内部SEO対策、テクニカル対策の対策を行います。
ライター
構成に沿って記事執筆を担います。PDCAを回す過程でリライト業務が入ることもあります。
Webマーケター/広報・PR
出来上がってきたコンテンツを元に被リンク獲得施策を担います。一方で、被リンクが獲得できるコンテンツ(他社との共同プレスリリースやPRイベント等)を企画するのも業務のうちです。
SEO対策を効果的に行う5ステップを解説
必要なメンバーが揃ったところで、実際の施策はどのように進めれば成功に近づくのか解説します。
1. 目的/課題の明確化
SEO対策の目的、課題を明確にしましょう。SEOは単に検索結果の表示順位をあげるのではなく、事業の成功が目的です。対策により見込まれる流入数、期待できる売上をまとめ、費用対効果を明確化しましょう。
2. 予算/メンバーの確保(採用)
SEO対策の実行に必要な予算と人員を確保しましょう。人員の確保にあたっては、内部人材を活用するだけでなく、外部からエキスパートを採用することやSEOコンサルタントを活用する手段があります。一部は内部人材を活用し、一部はSEOコンサルタントに外注するなどいいとこ取りをするのもひとつの手段です。
3. 戦略/戦術の共有
関係者を一堂に集め、戦略や戦術(施策やスケジュール)を共有します。この時点でステークホルダーの皆にSEO対策の意義や想定される効果に納得してもらうことが必須です。一般的に、各々は自分の通常業務を持っており、SEO対策の意義を理解してもらえないと手を動かしてもらえなかったり、後回しにされてしまいます。
4. 実行
スケジュールに基づき、内部対策・コンテンツ制作・被リンク獲得を行なっていきます。並行して業務が走るため、SEO担当者はスケジュール管理、施策の実施状況のトラッキングを行います。実行フェーズでも定期的に話す場を作り、当初の想定と違ったことがないかなど意識合わせを行います。
5. アクセス解析&改善
施策が実施されるごとにデータを収集しSEO対策につながっているか確認を行います。うまく上位表示されない記事があれば、内部対策は有効に機能しているか、記事コンテンツの改良の余地はないかなど改善に着手します。
SEOコンサルタントを活用するのも施策遂行の鍵
この記事では、SEO対策を行う上での基本的な対策内容、施策実行の際の組織体制や実施手順について解説しました。
SEO対策は、実際に記事制作に取り掛かるまでの競合分析やKW選定、改善後のデータ分析など膨大な細かい作業が発生します。自社内でSEOのエキスパートがいない、人員のリソースがない場合は、外部SEOコンサルタントを一時的に雇うのも選択肢のひとつです。
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