「ディレクターをどういう基準で採用すればいいんだろう」
「どういったスキルを持つフリーランスがおすすめなんだろう」
あなたはこのような悩みを持ったことはないか?
このような悩みはマーケターを採用するときに皆が直面する問題だ。
本記事では、マーケティングディレクターやフリーランスを採用する上で大切なスキルに関して知ることができる。
ぜひ最後まで目を通してほしい。
Contents
マーケティングディレクターとは?
マーケティングディレクターとは、広告やセールスプロモーション、調査など全てのマーケティング機能を統括する最高責任者だ。
マーケティングディレクターの仕事内容
マーケティングディレクターの仕事内容は主に以下の6つだ。
- 市場調査、ターゲット分析
- プロモーション戦略の策定、広告運用
- Web制作のディレクション
- WebサイトのSEO施策
- 社内外での交渉、外注管理
- プロジェクトの進行管理
では詳しく見ていこう。
1. 市場調査、ターゲット分析
商品・サービスを効率的に販売・提供するためには、以下の情報を集める必要がある。
- 消費者が何を求めているのか
- トレンドや関心ごとは何か
- 他社や業界全体ではどのような動きがあるのか
これらの情報を集めるために、市場をさまざまな角度から調査しなければならない。
その際によく使われる調査は以下の通りだ。
- 価格調査
- 販促調査
- 商品開発調査
- ブランドイメージ調査
これらの調査が終わると、商品・サービスを誰に対して販売・提供するのか決めていく必要がある。適切にターゲットを分類し選定することで、どのような層に対して積極的にプロモーションを実施していくかが決まる。
2. プロモーション戦略の策定、広告運用
さまざまなチャネルを駆使して、商品・サービスの魅力を引き出す必要がある。
プロモーションは、ありきたりなものでは、ターゲットに興味を持ってもらうことはできない。マーケティングディレクターは豊かな発想力や企画力、これまでのノウハウなどが問われる。
WebサイトやSNSなどの広告運用もプロモーション手法の1つだ。
ただ日常に広告が溢れている現代では、どうやって印象付けを行うかが重要視されている。
あらゆる工夫を凝らす必要があり、マーケティングディレクターには幅広い知識が要求される。
3. Web制作のディレクション
マーケティングディレクターは、Webサイトを作成するときのディレクションも行う。
市場調査やターゲット分析で得た情報と顧客のニーズや要望が反映されたWebサイトになるようさまざまな指示を出す司令塔のような役割を果たす。
4. WebサイトのSEO施策
自社のコンテンツや自社を知ってもらうために自然検索による検索順位の向上は重要だ。
そのためにSEO対策は欠かせないものになっている。
分析で得た情報からターゲットを定めてそのターゲットのニーズを満たすコンテンツを作成できるよう組織を作る必要がある。
5. 社内外での交渉、外注管理
マーケティングディレクターは、社内外での交渉の機会がとても多い。
仕事のさまざまな段階で各所と相談、協議しマーケティングがより効果的なものになるよう調整を行う必要がある。
社内では活動がスムーズに進むようにスタッフの性格や個性に着目して業務内容を連携させ、社外では自社と連携するよう交渉したり、価格や売り場などさまざまなことを交渉する。
6. プロジェクトの進行管理
プロジェクトの成功に、プロジェクトの進行管理は欠かせない業務だ。
業務を遂行する上でのさまざまなリスクを予測しながら、着実に進めていく必要があるため、マーケティングディレクターは責任を持って業務を担当する必要がある。
また現在ではさまざまなプロジェクト管理ツールがあるため、以下のツールなどを使って効率よく管理を行うことが可能になっている。
- Trello
- Backlog
- Notion
- Jooto
- Asana
- Redmine
マーケティングディレクターのスキルセット
マーケティングディレクターには以下の7つのスキルが求められる。
- 論理的思考力
- 共感力
- データ分析力
- 意思決定力
- 情報収集力
- コミュニケーション力
- マネジメント力
マーケティングディレクターの採用には、自社のニーズとのミスマッチや現場とのギャップを防止するために、採用基準を設定しておくことも必要だ。
一定の基準を設けておくことは採用活動をスムーズに進めるのにも役立つだろう。
では詳しく見ていこう。
1. 論理的思考力
マーケティングディレクターには、日々刻々と変化する市場の動向を読み取り、すみやかに意思決定するスキルが求められる。
実務や現場で指揮をとるだけでなく、全社を正しい方向へと導くためには、経営課題を理解し、物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍のない筋道を立てる論理的思考力が必要だ。
2. 共感力
マーケティングの世界では、消費者が実際に商品を認知してから購入するまでの行動をモデル化した購買行動モデルは主に3つある。
- AIDMA【Attention(注意)→Interest(興味)→Desire(欲求)→Memory(記憶)→Action(行動)】
- AISAS【Attention(注意)→Interest(興味)→Search(検索)→Action(行動)→Share(共有)】
- SIPS【Sympathize(共感)→Identify(確認)→Participate(参加)→Share & Spread(共有・拡散)】
SNSの普及により、購買行動モデルはAISASからSIPSに変化している。
顧客に購買行動を起こさせるためには、まずは「共感」させることが必要で、マーケティングディレクターには顧客を理解し顧客の声を代弁する能力が求められる。
3. データ分析力
CRMやBIなどのツールの発達によりデータの収集が簡単になっている反面、膨大なデータの中から効率的な戦略のために必要なものを抽出するのが難しくなっている。
新しい企画や施策を生み出すために、BIツールを活用しながらデータを読み解くスキルが求められる。
また売れる仕組みを作るためによく使われる分析方法は以下の3つだ。
- 3C分析
- バリューチェーン分析
- PEST分析
4. 意思決定力
組織をマネジメントするときは、重要な判断に迫られることが多くある。
マーケティングディレクターが行う意思決定は、組織の将来を左右することもある重要なものだ。
あらゆるリソースを使って物事を理解し、周囲の声に惑わされず判断する力が必要だ。
5. 情報収集力
マーケティングディレクターは、新しい企画や施策を考える上で最新の技術やトレンドとなっているニュースを常にチェックしておく必要がある。
特に近年のマーケティングは、業務を進める上でテクノロジーに多くを依存している。
意思決定に利用できるデータの取得や業務を効率化し効果をあげられるツールや手法を積極的に取り入れるためにさまざまなテクノロジーに関して把握していることが求められる。
6. コミュニケーション力
マーケティングディレクターの業務は自社内外問わず、やり取りや調整が多いため、トラブルなくスムーズに進めるためにはコミュニケーション力が重要だ。
同じ目標を目指すチーム内の人間だけでなく、他部署と連携して意思疎通を図ったり、意見が分かれた時は間に立って調整し、方向性を定めていく場面も多い。
マーケティングディレクターは、社内の他の部署や消費者などとも接する機会も多く、スムーズに意思疎通するコミュニケーション力が必須だ。
7. マネジメント力
プロジェクトを遂行するにあたり、マーケティング部門は営業部をはじめとする多くの部署と連携する機会が多くある。
マーケティングディレクターは、以下の経営資源の管理を行う。
- ヒト
- モノ
- カネ
- 情報
マーケティングディレクターは、プロジェクト全体の進捗管理や各種業務の振り分け等、高度な業務管理能力が求められる。
自社に最適なマーケティングディレクターを採用しよう
マーケティングディレクターは、広告やセールスプロモーション、調査など全てのマーケティング機能を統括する最高責任者だ。上述したマーケティングディレクターに必須スキルを持ち合わせているか、自社のニーズにマッチしているかを考慮しながらマーケティングディレクターの採用を行おう。また、マーケティングディレクターの需要が一時的なものであったり、採用が上手くいかない場合は、外部のプロの協力を検討してみても良いだろう。
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